無農薬栽培に害虫は敵!
この記事の内容
害虫は敵!…って思ってた時期が、私達にもありました。
今ではこの害虫達に助けられたと思っています。
無農薬栽培でお茶を作っていると
「あー、害虫の被害が大変だねぇ」とよく言われますが、、、
実は害虫被害は全くありません。
寧ろ"害虫と呼ばれる生き物達"に助けられたと思っています。
害虫との戦い
無農薬を始めて、3年が過ぎた頃
"お茶畑の葉が全て無くなる事件"がありました。
その時は家族総出で、お茶畑の葉を食べていた
"シャクトリムシ"を手で取りました。
しかし、数の有利は向こうです。
数人で取るには限界があります。
結果、お茶畑には葉が一枚も無くなりました。
…絶望です。
しかし、秋になると辺りは一変!
新芽が伸びてきました!
でもそれを見た農家さんたちは
「この時期に新芽が出たら、次の新茶時期には良い芽は出ないぞ」と笑っていました。
…が、迎えた新茶時期。
今までにない位の良い新芽が伸びてきました。
これには家族一同ビックリです!
改めて考えると、葉が無くなったのはこれから暑さを迎える初夏。
葉の蒸散によって、多くの水分が必要になります。
しかし、この頃は有機肥料をどっさりと使う栽培方法でした。
その為、根は地表に近くにあり、十分な水を確保出来ません。
この事からお茶畑が水不足で枯れる前に、自ら葉を食べる生き物を呼んだと考えています。
でもその後、すぐに良くなった!という訳ではありません。
お茶を一本仕立てへ
少しずつ良くなっていく間にも、今度は茶毒蛾の幼虫が大発生!
全身が被れてカユカユ地獄です。
しかし、なぜ付いたのだろう?と観察すると、幼虫達は横枝にだけいる事がわかりました。
そこで、所有するお茶畑の横枝を5年以上かけて剪定しました。
剪定後、
"一本仕立て"になった
お茶畑は風通しが良くなり、日光も全体に届くようになりました。
そうしたら、今まであったダニや菌の被害も全て無くなりました。
雑草も今までに無いくらい生えてそれを刈り込むことでドンドンと土が良くなりました。
それ以降は外部からの肥料を一切やめて、循環型の自然栽培に切り替えました。
以上です!
まとめ
どうでしたか?
皆が嫌っていた害虫、実はお茶畑が危ない時に助けてくれ、導いてくれる
"ヒーロー"でした。
今でも一株だけお茶の木が弱ると何処からかやってきて、その株の葉だけを食べて居なくなります。
…不思議ですよね?
そんな
"害虫と呼ばれる生き物"と一緒に作ってきた杉本園のお茶。
ご興味が湧きましたら、是非一度お試しください。
今回はInstagramに投稿した内容を記事にしました。
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